The Moments Captured - 制作話編 -

どういうわけか、こんなところで自分の人生も 911 なテンションな今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか?ホストはお馴染み、いつものわたくしでございます。そんなわけで、今宵は出来れば、ちょっと真面目に書かせて頂ければ…なんて思っている次第であります。というわけでお付き合いくださいませ。(とは言っても、真面目になるかは保証出来ないですがw)

そんなわけで、最近はまあ、ゆっくり考える時間も出来たせいで、う〜ん、なるほどな、というか、まあ、こういう風になっているのも何か自分の知らないところで不思議な力が働いているんだろう…なんていう気にもなってきているので、まあこれはこれで良しとしている状況でもあったりしている。まあ、それよりも、実際は「この先」をどうするかってことに焦点を当てないと罰が当たりそうだな、と思っていたりもしている。

ということでそろそろ本題に…


このアルバム、 The Moments Captured って、実は、ここ10年くらい書きためていたスケッチトラックの中からコンセプトに合う曲を選曲していって出来上がったアルバムだったりするんだけど、どういうわけか、やたらと時間が掛かってしまった。最初は、なんか、適当に選曲して…まあ、最初っから作るわけじゃないし、「こんなん、1週間くらいチョチョっとミックスしたらすぐ終わっちゃうんじゃない」くらいの軽いノリだったのだけど、結局、だんだんムキになってきて、いつものアルバム制作ペースの倍以上掛かってしまった。うん、誤算、笑。

いや、本当は、こんなコンセプトとかって、制作側が分かってれば、ある意味、あとはどうでも良いことなんだけど、なんか、そういうのも気分がノレば言っちゃっても良いのかな?ってな時代になってきてるのかな?という気もするし、聴いてくれる人が面白がってくれればそれで良いのかな?っていう気もするので、少し書いてみることにします。


Coming soon
だんだん渋い歳になってきたな、って最近思うせいもあるし、これはどっちがどう影響しているのかわからないんだけど、なんだかんだいって自分は人生ずっと移動しっぱなしだな、って最近つくづく思うようになってて… 引っ越しするたびに物の整理を必然的に強いられるじゃない?で、自分は物を捨てられないタイプだったりもするから、2年6組とかマジックで描いてある学校で使ってた道具とかも出てきちゃったりするのよ。そういうのを整理してる途中で見ちゃったりすると、色々な思い出っていうかさ、感情とかも蘇っちゃったりして、片付けがなかなか進まないんだけど、ある時から、5つそういうのがあったら、一番思い入れの強いひとつを残して、あとの4つは捨てよう、って思って整理するようになって、最近はだいぶ減ったんだけど、やっぱり毎年増えていくじゃない?あんまりものを貯めないようにはしてるんだけどさ。。。まあ、話は脱線しちゃったけど、そんなのがきっかけで、ここ10年くらいのノスタルジーを昇華出来たら良いのかもな、なんて思ったのがきっかけなんだけど、要は、物で残すんじゃなくて、だったら音で保存しよう、みたいな。それが自分のやり方としては合ってるわけで。まあ、とは言っても、4つ捨てても未だに最後の1つは捨てらんないんだけどね。まあでも大事だよ、それが感情とのリンクなら、それは捨てない方が良いんじゃないかな、って思う。人によってなのかもしれないけれど、歳をとって行けば気持ちとか感情とかの方が財産だと思うし、まあ、少なくても自分にとってはだけど…「時間」とか「何かに向かってドライブ出来る感情」の方が大事かな… だって、そこが腐ったら、死刑囚と同じで、あとは残りの時間やるだけだろ、って。そんな面倒臭い話はないわけでさ。


そんなわけで、まずは片っ端からプロジェクトファイルを開いて半出来の曲を聴いていったわけだ。いや、これが一番参ったかもしれない、笑。メモとして制作してるから、意味のわからない思いつきのタイトルと日付、まあ何しろ時間がかかった。聴くまでは思い出すこともなかったトラックとか、「あれ、こんなんあったよなぁ〜」って。で、またその頃のこととかが蘇って来たりしてさ、笑。いや、右脳には沢山の扉があると思ったわ。で、量の多さに収集つかなくなってきたから、自分の中である枠をつくって選曲していったわけ。でないと、シングルの寄せ集めに聴こえちゃいそうだから。でも、「ジャンルの枠はぶっ壊したい」、って矛盾した欲もあるじゃない?まあ、そこがチャレンジで、実はそこが面白いんだけどさ。脱線するけど、Kutsurogi Lounge のミックスも同じチャレンジが実はあって、混ざらなさそぉ〜なトラックをわざと悪戯でぶっつけたりするんだけど、これがまた、時にマジックを起こすんだわ。そこが面白い。どうなっちゃうんだろう?やってみよう、みたいなね。まあ、また話を戻すと…



そう、で、12曲までに絞った。まあ、これだけあれば十分だろう、って。とは言っても、CDには収まりきらない長さなんだけどね。曲の中にはあまりいじらない方が良いものもあれば、もうほぼバラバラにしてからやり直しみたいのもあって、なんか頭がおかしくなりそうだったけれど、基本的には、曲を書いた時の印象からブレないってことが大前提で、でも、アルバムとして聴いた時に混ざりも良くないといけないし、けど、10年間のストーリーがないとつまんない。何しろ、10年前に書いた曲と、最近書いた曲をぶつけるわけだから、ホント、これ大丈夫なん?笑、って世界。大袈裟に言えば、もともと曲が持ってる印象を変えずにリミックスしてるような状態?笑。




desert island mix
ついでだから、書くけれど、2007 年に出した desert island mix とか、2011 年、2012 年だったかな?に出した Echolocation のアルバムなんかは、それに比べればある意味楽だったのかもと今は思う。もちろんその時はその時でぶつかる壁っていうのはあるんだけどさ。desert island はSan DiegoからLas Vegasまでに行く道のりで思いついたコンセプトで、その頃なんか、ホント孤独だよなぁ〜、って思いながら、どこまでも景色が変わらない15番の砂漠の道のりをひたすらドライブして最後はオアシスにたどり着くっていう物語。あの自分が感じた「砂漠感と孤独感のシンクロ」をどう出すか?っていう…だから、曲も景色があんまり変わらないでひたすら長いわけ、笑。でも、聴き心地ちは悪くないじゃないかなぁ…多分、笑。


Echolocation - Platinum Wunderland
Echolocation の二枚は一言で言うと、「アンダーグラウンドでラグジュリアス」ってのがコンセプト。聴いた人が「妖しいリッチな気分」になってくれれば、大成功、って感じ。東京のゴミゴミしてギスギスしたところでも、なんか心に余裕がある感じを演出出来たら良いなぁ〜、ってのが始まりだったと思う。満員電車で押しつぶされそうになってても、ヘッドホンして目を閉じたら、一気に気分はラグジュリアスな世界に変わるみたいなさ。そういう意味では、ラッパのてつろうさんと歌ってくれたキャサリンの功績はものすごく大きいよなぁ〜、って、今更なんだけどさ、笑。




まあとにかく、話を戻すと、自分で言うのもなんだけど、The Moments Captured は

「あ、面白いもん、出来たな…」

っていうのが正直な感想かな。まあでも、あとは興味があったら聴いてみて頂戴としか言えないので、またリリースの日程が決まり次第&リリース後にいろいろ書くと思うので、また宜しくです。というわけで、今宵はこの辺で!


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