ナンセンストリオ

「赤あげて!、白あげて!、赤下げないで!、白下げて!」
「赤下げない!、白あげて、赤下げないで!、白下げない!」

そんな旗揚げコント…あったよなぁ… 

ふと気づくと、丁度、あれから一ヶ月も経っていた。。。
レンタルしてきたトラックに引越し荷物を詰め終わり、出発前に一息つこうと、家の裏側にある喫煙所で一服して庭を眺めていた。そうか、これがここでする最後の一服か、なんて思ったら、皮肉にも、なんか寂しさと虚しさが混ざったような、せつない感覚になっていたのを覚えている。

なんだかんだ言って、歩けもしなかった子供が、今では庭で走ってホタルを追っかけるまでに成長して育った家でもあったし、そういう気分になるのも仕方がないか、などと、自分に言い聞かせたりして。。。

そんなことが頭の中でグルグルとしていた時。。。ふと庭を見渡すと、

庭の延長上にある隣の家に(と言っても、隣の家まで40メートルくらい離れてるんだけど)霊柩車が停まり、警察とガスマスクをした男達がその家の裏口から入っていくのが見えた。

「えぇぇ〜〜〜?!」

どうやら、死んだまま、何日か経っていたらしい。郵便物が何日もポストに入ったままで何かおかしいと思い、ポスタルサービスの兄ちゃんが警察を呼んだところ、にらんだ通り逝っていたそうだ。何日放置されていたのかはその時点では不明だったが、ドアを開けると異臭が酷すぎてガスマスクが必要だったとのことだ。身内がそばに居ない老人が一人で住んでいると、こうなったりするんだね。。。う〜ん、せつない感倍増。。。

いや、っていうかさ。。。


「なんだか、のっけから縁起悪いんですけど、苦笑」


あまりの偶然?な出来事に、なんか、やっぱ、まずいんかな、この方向性。。。と、よぎったりはするものの、まあ、これとあれとは関係ないやろ、と心の奥にしまって出発。


したものの。。。


結局、後日、白い旗も上がることに。


レッドフラッグは随分前から上がりっ放しだったのは事実だったけれど、なぜか、あれよあれよという間に沖に流されて行くようなこの感覚。やっぱり「無し」だな、という決断に至れなかっただけに流されていったのだろうと今は理解している。そういう意味では俺の責任だ。


*ず〜っと、腑に落ちなかった何か。。。


それは見つかって良かったが、もう来ちゃったよ、俺、笑。


えぇ〜、全く選択外だったから、考えてなかったけど、じゃあ、戻るって選択肢もあるわけ?と、自問していると、妙な事件が昨日起きていたことを知る。まあ、要は、以前住んでいた家の道路挟んで向かいのアパートで発砲事件があったと。。。


「なんじゃぁ〜こりゃぁ〜」(松田優作風でお願いします)


。。。ってか、俺ん家の目の前じゃねぇ〜か、そこ、苦笑。
住んでいた地域はまったくゲトーではなく、治安の良い地域であったので、そんなことがあるだろうとは全く考えようもなかったし、2年住んでいてギャングのようなグループにも、柄の悪い奴らにも一度も出くわしたことがなかったので非常にビックリな出来事であった。(犯人も今のところ、不明らしいし、なので、間違いなくこれは「ナシ」ってことだろ。。。っていうか、物事が起きてるタイミングがオカシイから、もう。)


う〜ん、さすがに、もう笑うくらいしか選択肢がなくなってきたんだが。。。


赤いのも白いのも両方上がっちゃってるんですけど。。。旗。。。


まあ、そんなわけで、記事を書けるくらいに体調は戻ってきたものの、この過程で破壊された規模は結構大きいので、まあ、まずはそれを立て直しつつ、一つづつ前に進んでいくしかないよな、なんて思っている今日この頃であったりする。頭がおかしくなりそうではあったが、頭がオカシイのは俺じゃない。


だから、やっぱり自分の感覚を信じようね、って再確認。


そんなわけで、自分は一足早い、制限も決めてない勤労感謝の日々を送っているので、この機会にゆっくりいろんなことを考えようかなと思っている次第。かなりの距離を走って来てしまったので、置いてきてしまった家族にしばらく会えないのは寂しいけれど、こんな時間を過ごせることは多分、以降ないとは思うし、実際、選択肢があまりあるわけでもないわけで。今さらバックミラーを見たところで、今の自分にはあまり意味があるとは思えないし。



。。。と、思っていたら、思い出した。秋までに出してくれって言われているアルバムも編集し直さなければいけないんだった。








追記:
結局、バッタバタで、出発前にゲットはしたものの、まったく開く時間もなくて、やっと今聴いた音源タイトル見て自分に大笑い。タイムリー過ぎて、もう。。。歌詞が沁みるなぁ。

*ここまでは我慢してやる。ただし、あまりにも度が過ぎるようだったら、俺も黙ってはいないとだけは言っておく。

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