6.09.2014

Patricia Kopatchinskaja @ NHK ホール

とりあえず、裸足で登場。。。笑

噂では聞いていたけれど、裸足の本人がステージに出て来たときは、思わず、「実物大来たぁ〜」ってテンションが上がってしまった自分が居た。

話はすんごく長くなっちゃうんだけど、ことの始まりは、去年だったか。。。やたらと寝付きが悪い時期が続いていて、参ったなぁ、なんていろいろなことを試していたのだけれど、あんまり効果が無かったので、初心に戻って、笑、。。。昔、といっても超かなり昔の幼少の頃のことを思い出し、実践したりしたのがきっかけだったりする。実は幼少の頃から寝付きが悪くて、寝る前にベートーベンの交響曲6番「田園」ってのをスピーカー内蔵のレコードプレーヤーで針を落として寝つくっていうのが習慣になっていて、どうもこうしないと寝れなかったのだ。(寝ついた後のことは覚えてないけれど、アームが真ん中で船漕ぎ出したら、きっと親が電源でも切ってくれていたのだろう)

そんなことを思い出し、アナログ盤を棚から探して見つけたものの、よく考えたら、再生するターンテーブルがなかった。。。あ、そういえば、ここにはあるよな?なんて、itune store へ。。。初めてダウンロードで買ってみたのである。その時、コレがものすごく便利なことに同時に気づいたりなんかもして。。。笑。

そんなわけで、「寝付き悪すぎて寝れないぜ事件」はその時は解決したものの、あまりにも便利過ぎて、今度は itunes を掘ることが面白くなってきてしまったのである。結局、寝つけないんじゃなくって、掘ることに夢中になっちゃって、自ら寝ない日が続くことになったのである。。。

。。。いろいろなジャンルの音楽を掘りまくる。連鎖でいろいろなアーティストに辿り着く。やべぇ、面白すぎる。。。そんなことをしていたら、「ふざけてるにしては格好良すぎるベートーベンのバイオリンソナタ9番クロイツェル」という地雷を踏んでしまったのである。

「おぉ〜い、なんじゃこりゃぁ〜!! かっけぇ〜、笑」

衝撃的って言葉があってるのかなぁ。。。まあ、自分の中では間違いなく事件でありました。そんなわけで、当然のごとく、彼女の他の音源はどうなってるんだろうか?と気になってしまい、結局、片っ端から聴いて行くことに。。。

いやぁ、スゴいなこりゃ、笑。「ものすごく共感する部分、というか、多分、彼女はこういう風に物事を捉えている筈だ。」という部分はだいぶあるものの、聴けば聴くほど、その凄さの深さがどんどん深くなっていったりして。。。うわぁ〜、謎が解けない。。。って、何の謎を解こうとしてるんだ?って話なんだけど、いや、大概、その人の出す音だったり、間合いだったり、その人の演奏する音楽だったり、アプローチだったり、つくる音楽を体験すると、大概、その人が見えてくるってもんなんだけど、どうしても解決しようがない最後の5%みたいな部分が見え隠れするっていうか、腑に落ちない部分があるっていうか、一体この人は何者なんだ?、ってのがどうにもこうにも気になって来はじめてしまっていた。

え〜い、もう仕方が無い、最後の手段で、これは実際に目撃するしかないだろ、ってんで、彼女の日本公演のスケジュールを漁り、先日観に行って来たわけである。


長いいきさつで申し訳ない。


そんなわけで、彼女が演奏したのは下記

PROKOFIEV
Concerto for Violin No. 2 in G minor, Op.63


これはCDで持っていたので、解っていたつもりでいたけれど、

「実物大は完全にはみ出ていた、笑」

重厚な雰囲気で始まりつつ、優雅な音色を重ねて来る。そんな風に油断していると、一気に崖から突き落とされたんじゃないかって思うくらいのトーンで畳み掛けてきたり。。。もう、気分はマニックディプレッション、笑。すんごいローラーコースターに乗せられてる気分だ。本人はっていうと、そんなに揺れてたら、譜面追えないだろ、ってくらいな動きだ。まさに裸足の理由はこういうことだからか?と思えるくらいだ。こっちは2階席に座ってんのに、顔の表情が良く伝わってわかるのもある意味すごい。。。表情って言えば、音の表情も当然凄かった。これはテクニックとかそういう次元を完全に超えたところにあるとしか言いようがなさそうだ。エンターテイナーという言い方よりも、この人は完全に天然であるという言い方の方が正しい気がするなぁ。

ものすごく濃密でじっくりな時間の流れだったけれど、気づいたら、結構な時間が過ぎていた。あ、もう終わりか。。。まあ、でもよくよく考えたら、結構やってたもんな。。。という感覚っていうのだろうか。

アンコールはもちろんあったけれど、その後、拍手がやまなくて、何回もお辞儀をしに出て来ていて、しまいには、譜面台から譜面取って、会場に譜面かざして、「これ、もう持って帰るから拍手しても無駄だからね」っていうゼスチャーするくらいの盛り上がり。さすがに会場もそれ見てウケて、参りました、で一件落着。



まあ、そんなわけで、先日演奏したやつではないけれど、彼女の雰囲気伝わればってことで、いちおう下記に参考になるかわからないけれど、ビデオを貼っておきます。




彼女のサイト:http://patriciakopatchinskaja.com

ちなみに、チケットの残りがある、または、当日券があるかは不明だけど、興味のある方は、6月10日、トッパンホール(東京)と、11日の大阪があるので、よかったら足を運んでみてはいかがでしょうか?詳細は http://patriciakopatchinskaja.com で確認できるかと。

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追記:

実は、こんな「一方的なやられ方をして帰宅するのだけは悔しい」ということを予測していたので、いちおう大事なものを渡したいのでという理由を口実にしてコンサート後に事前に時間を作ってもらうことにしていた。脇腹を一方的につかれるのはごめんだ。せめて一泡ふかしたい、という勝手な理由で、笑。

ちょっとした会話のあと、ああ、これ、渡したかったものなんだけど、よかったら。。。いかにも重要な物だって顔をして、役に立つ筈だからと、お土産袋を渡す。彼女はすんごく楽しみな顔をしていた。

「開けて良いよ」(っていうか、反応がみたいわけだから、笑)

彼女は、ひとつの箱を袋から取り出す。
眉にしわを寄せて、ん?何だこりゃ?って顔をしている。。。が、その3秒後に大爆笑。

コパチンスカヤの大爆笑、プライスレス、笑。

「ああ、これ、使わしてもらうわ、笑。なんで知ってるの?」

「何かのビデオで、自分用に書き直してる譜面をセロテープで貼り合わせてるのを観たことあるから。。いや、笑ってるけどね、これ、古くなっても黄ばんでこないタイプのやつなんだよ」

なんて、バカなやりとりをして一件落着。

こっちもスッキリしたところで、じゃあ、帰るか。。。と、駐車場のところまで一緒に歩いていたら、隣で鼻歌どころじゃない音量の声で良く分からない歌をうたっている。

結局、最後になんだか負けた気分になって帰ったとさ。。。




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